工場案内
明るく広大な面積の工場では両端に長い本焼き窯と絵付け窯をそれぞれ1基を備えます。
素焼き窯3基を備え、大量受注にも小ロットの商品にも対応可能です。
各種成形機、真空土練機2基、乾燥室、絵付けライン、検品、転写ラインを備えます。
工場内の設備と工程について
各種成形機・内コテ
真空土練機で、出来上がった円柱状の粘土をロクロで成形します。
湯呑みなどは内コテ(成形内鏝)型の中に設置した原料に内側からコテを当てて形を作っていきます。
各種成形機・外コテ
皿などの浅いものは逆に外側から外コテ(成形外鏝)で成形します。
各製品に最適の型を選択します。
素焼き窯 3基
整形後フチやバリなどの仕上げを機械や職人の手によりひとつひとつ拭き上げて行います。乾燥室を経て素焼き窯へ。大量の陶磁器を効率よく一気に焼き上がる様は圧巻です。
素焼き窯は3基が稼働しています。
絵付け(線引機)
素焼きが終わったものに絵付けをしていきます。これは機械で線を引いているところ。
絵付け
手で彩色したりする部分はどうしても熟練の職人の手が必要になってきます。
タコ印刷機(各サイズ対応)
平版から柔らかいシリコンの立体にインキを転写して立体物に印刷します。
施釉
釉薬(うわぐすり)をかける工程。
ひとつひとつ丁寧に手による施釉を施しています。季節や湿度で濃度等を変える必要があり、長年の経験が生きます。
本焼き窯へのレールシステム
釉が乾いたらムラなく焼き上げるため、一つ一つの製品をえんごろ(鞘ばち)と呼ばれるケースに入れ、台車に載せます。オートメーションによって自動的にレールを移動してトンネル窯と呼ばれる本焼き窯に入ります。
本焼き窯 1基
1300℃で24時間かけて焼き上げます。
気を抜けない時間が続きます。
転写、検品ライン
焼きあがった製品の検品をします。
絵がない場合はここで終了です。
複雑で彩度の高い絵柄は転写シートを利用しますが、下絵と違い転写は、本焼きの窯から出したこの段階で行います。
絵付け窯(ローラーハースキルン)1基
主に転写などを焼き付けるための窯です。工場の端から端までの長い窯の中をゆっくり移動します。
絵付け窯の中
転写は、イングレーズという手法で絵付け窯で焼かれます。透明な釉薬の中に沈み込んで固定され、削れて模様が取れたり、有害物質が流れ出したりしないようになります。