瀬戸市のクリストバライト強化磁器食器
耐熱陶器の春暁陶器株式会社

〒480-1207 愛知県瀬戸市品野町1丁目94番地
TEL 0561-42-0101 / FAX 0561-41-1235

ものづくりの現場から

春暁にはたくさんの職人さんがいて、様々な仕事をしています。
図面を引いたり、形を作ったり、釉薬を掛けたり、素焼き、本焼き、検品、絵付けなどなど、数多くの職人さんの仕事がみなさんの食卓の器とつながっているのです。

ここでは職人さんの仕事の内容を少し深く、わかりやすく紹介していきます。

施釉

施釉について

施釉とは、簡単に言えば土でつくった体にガラス質のお洋服を着せるような作業です。

基本的なやきものの作り方での施釉までの順序とは

  1. 粘土でカタチをつくる
  2. それを乾燥させたものを700〜850度程度の温度で窯で焼く→この作業を「素焼き」と呼びます。この段階では、まだ簡単に割れ、水分も吸い込みます。無防備な裸ん坊の状態です。
  3. 素焼きの生地の上に、絵を描いたり模様をつけたりする→「下絵付け」と呼びます。
  4. 少しおしゃれした素焼きの生地を、さらにドレスアップさせ、なおかつ頑丈にするために、ガラス質の釉薬をまとわせます。→施釉(釉がけ)と呼びます。
  5. その後本焼きと呼ぶ1200〜1300度ほどの温度で時間をかけて焼くことで、釉薬がガラス質に変化しさらに冷ますことで固まり、硬質ないわゆる「焼き物」となります。

釉薬とは

昔昔、地面から掘り出した粘土でカタチをつくり、それを固めるために効率的に焼ける窯をつくりました。
温度を上げるため木材を次々燃やすうち発生した木灰が窯の中で器に降りかかります。
そこで土の成分と灰の成分と熱とで化学反応が生まれ、器の表面に硬いガラスの膜ができました。
それが釉薬の原点です。
今も、その偶然の面白さを追求するため穴窯と呼ばれる窯で薪を燃やして灰を降らせ焼成する陶芸家さんは多くおられます。
釉薬は、その偶然起こる奇跡をあらかじめ人の手で計画的に起こす仕掛けのための薬です。
土に含まれる成分と灰に含まれる成分、これを人工的に調合したものが釉薬の基本です。